1990年にPhotoshop1.0は発売された。が、それを知る事は出来なかった。
その4年後に発売されたPhotoshop 3.0からのお付き合いである。
フォトショップとの出会いは合成の概念を覆す画期的なものであった。細やかな部分にまで加えられるデジタルの諸々のワザはアナログで費やすしてきた時間が嘘の様である。
Photoshop 4.0は画像を変化させるフィルター類が充実しサードパーティー製をも含めると数百種ぐらいになると思われる。それらをプラグインに入れて利用し、それを組み合わせることで不思議な映像が製作できたが今ではそのほとんどがフォトショップのフィルター機能として内包されている。
Photoshop 5.0 1998年に発表。ヒストリー機能は大変に有効であった。Photoshop5.5が登場させたがそのバージョンアップの理由は単にImageReadyを同梱するため?と思われる。web系画像のための強化が目的であろう。
そして5.0から二年半ぶりになるメジャーバージョンアップ Photoshop 6.0の登場。インターフェイス、ツールバー、レイヤー関連の機能の強化。カラー管理の確立はこの6.0からと思われる。ツールバーの下に位置するツールオプションバーは今にも受け継がれている。
Photoshop 7.0を2002年に発表。レタッチ系、ペイント系が強化されいろいろなシチュエーションで使い分ければ強力なツール群となった。アップルのOS戦略による時期バージョンへの橋渡しとしてのバージョンとなった。Camera Rawのプラグインは現在のものと同等である。
CreativeSuiteの名のもとにPhotoshop CS が2004年に登場。Camera Rawを標準で搭載し16bit画像の編集をサポートした。ファイルブラウザが改良され大量の写真に対する編集が可能になった。Windows版にライセンス認証の機能を搭載。
2005年にPhotoshopCS2。アドビは「Bridge」としてブラウザソフトを同梱。また機能面ではフィルター系バニシングポイントをウリとしていた。32bit HDR(ハイダイナミックレンジ)、スマートシャープ等々。CSからのからの受け渡しは違和感無く使用できるバージョンアップであった。Mac版も認証制導入。この頃からかWindowsとMacユーザーの比率が逆転したように思える。
そして2007年、PhotoshopCS3 登場。このバージョンから通常版、Extended版の二本立てとなる。ソフトのアイコンがシンプルに変更された。2008年にAdobeに感じた印象はRaw現像に関して戦略的にNIKONのD3、D300の発売よりも早くCameraRawがニューニコン用として対応していた。従ってニコンの現像ソフトはカメラの発売日と同じで遅れた感が有りこの意味は戦略的以外のなにものでもないであろう。フォトショップCS3が二本化され一般ユーザー用と、それとは一線をかくした層へのアプローチ。結局、このふたつのフォトショップを所有せざるを得ない。フォトショップのImageReadyの同梱は無くなり2005年のアドビのマクロメディア買収により競合製品のFireworks が Adobe Creative Suite 3シリーズに組み込まれた。
また、Creative Suite 2 PremiumにはGoLiveがバンドルされてあったが、またまたこれを切り捨てDreamweaver CS3として以前に買収したアプリケーションを全面に押し出してGoLiveを捨ててしまった。
Photoshop CS4 2008年12月中旬の登場。今では当たり前となった複数のカットから被写界深度を拡大する機能。 パノラマ合成もより正確さを増し画素不足のカメラで大きな画像もこの機能により作成が可能となった。また元画像のままカンバスの回転、色調補正パネルの更なる進化。CS4 EXTENDEDも3D画像への強化も特化された。
2010年5月に生誕20周年になるPhotoshop CS5が発売された。Macも64bit対応となりパフォーマンスの向上があれば歓迎は大である。修復ブラシツールの「コンテンツに応じる」は場面にハマれば心地よい時短ツールである。レンズ補正、HDRの画質の向上等取り上げればキリの無いほどである。Photoshop CS5 Extendedは3D画像に関しては単なる付属的要素から脱却してしまった感がある。
2012年5月中旬、Photoshop CS6発売。サブスクリプション形式の販売形式がありコレを最後にパッケージ版は無いと思われる。「Adobe Mercury GraphicsEngine」搭載により更なる作業の高速化が計られビデオ制作機能も加わった。バックグラウンドによる自動保存機能もその恩恵であろうか?CameraRawの機能も個別のマスクを使用することにより部分的な補正が可能になりRaw画像に細やかな施しが出来るようになった。
その一年後の2013年5月にサブスクリプションベースのサービス「Creative Cloud」の発売に至った。それはコレからの制作場面の契機となるであろう。2014年3月ダウンロード。現在使用中。Photoshopを使いはじめ今年で20周年、ほぼ全てのバージョンを使用した。しかし ウデは上がらず?パッケージマニアには楽しみがへりました。
2014年6月下旬(検索によると6月19日13:30のリリース)Photoshop CC 2014がリリースされたらしい?らしいと云うのは気がつけばの状況。CCにアップしてまだ、三ヶ月に新しいPSがァ〜 付いていけません。これからどのように展開されるのでしょうか?
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